学習者を相手にした教育実践を経験する学習。登録日本語教員の制度では、必須の教育内容の<28>教育実習にあたる中身を実践研修が受け持つ。実践研修コアカリキュラムは①オリエンテーション ②授業見学 ③授業準備 ④模擬授業 ⑤教壇実習 ⑥実践研修全体総括(振り返り)の6つの学習項目で構成される。いきなり教壇に立つのではなく、見る・作る・試すを経てから立つという順序に意味がある。
コアカリキュラムには「<28>『教育実習』は『実践研修コアカリキュラム』の内容に該当するものであり、『養成課程コアカリキュラム』の『必須の教育内容』は49項目である」と明記されている。教育実習と実践研修は別々に並ぶものではなく、教育実習にあたる中身を実践研修が引き受けている関係である。実践研修の受講には、原則として養成課程の修了か日本語教員試験の基礎試験合格が求められる。
この扱いのため日本語教員試験の出題範囲の一覧には教育実習が入らない。一方、日本語教育能力検定試験では出題範囲に含まれる。どちらの試験の話かで扱いが変わる項目である。
実践研修の流れを一人の受講者で追うと、まずオリエンテーションで研修の目的や進め方を確かめ、次に現場の授業を見学して記録を取る。そのうえで担当する授業の教案を作り、他の受講者を学習者役にした模擬授業で試してから、実際の学習者を相手にした教壇実習に立つ。最後に全体を振り返って総括する。
同じ「教育実習」という語でも、どの試験の話かで扱いが変わる。日本語教員試験の出題範囲の一覧では、教育実習にあたる中身を実践研修が受け持つため、項目として並ばない。日本語教育能力検定試験の対策をしてきた人が日本語教員試験に切り替えるときは、この違いを確かめておく必要がある。
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