日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

文化の氷山モデル(ぶんかのひょうざんもでる)

区分1 社会・文化・地域 ・ 日本語教員試験の用語

文化のうち目に見えるのは水面上のごく一部にすぎず、水面下に価値観・信念・前提・時間の感覚といった大部分が沈んでいる、という捉え方。

見える部分は食・衣・行事・芸術など。異文化理解の授業がこの層の紹介にとどまると、体験としては楽しくてもすれ違いの本体には届かない。摩擦が起きるのはたいてい水面下である。

具体例

異文化理解の授業で、学習者の国の料理や祭りを紹介し合う活動は、氷山の水面上にあたる部分を扱っている。一方、「授業中に先生に質問するのは失礼か」「約束の時間の何分前に着くのが普通か」を話し合う活動は、水面下にある価値観や前提に触れる。後者のほうが、実際の生活で起きるすれ違いの理解につながりやすい。

日本の職場で働く学習者が、「上司は何も注意しなかったのに、評価が下がった」と悩むことがある。その背景には、言葉にされない期待や、仕事の進め方についての前提の違いがあるのかもしれない。氷山モデルは、目に見える出来事の下にある価値観や前提を考えるための枠組みとして使える。行動だけを見て「失礼だ」と判断する前に、その下の前提を考えてみる手がかりになる。

混同しやすい語との違い
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もっとくわしく: 文化観とアイデンティティ — 「文化が違うから」で説明を終えないこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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