従来は教室で行っていた知識のインプットを動画教材などで授業前に済ませ、教室では演習・議論・協働作業といった応用的な活動に時間を使う授業形態。フリップト・クラスルームとも呼ばれる。
ねらいは、教師の説明を聞くだけの時間を減らし、教室でしかできない相互作用に時間を振り向けること。学習者は自分のペースで繰り返し視聴でき、教師は教室で個々のつまずきに対応しやすくなる。ICTの普及とともに広まった。
「予習を課すこと」と同義ではない点がひっかけ。事前学習を前提に教室活動を組み替えるところまで含めて反転授業である。課題は、事前学習をしてこない学習者への対応と、視聴環境の格差。教室活動を事前学習の理解確認から始める設計や、事前課題を短く具体的にする工夫が必要になる。
中級クラスで「〜わけだ」「〜わけではない」を扱う回に、教師は10分ほどの解説動画を前日までに配信し、学習者は自宅で見て確認問題を3問解いてくる。教室では、確認問題でつまずいた点を最初に短く確かめたあと、ペアで会話を作る、例文の自然さを話し合うといった活動に時間の大半を使う。
説明を事前に済ませておくことで、教師は教室を回りながら一人ひとりの使い方を聞き、つまずいている学習者に個別に関わる時間がとれる。動画は何度でも止めて見直せるため、説明を一度で聞き取れない学習者にとっても助けになる。そのためには、動画の長さや確認問題の量を、学習者が無理なく続けられる程度に抑える必要がある。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。