CEFR補遺版(2018)で大きく拡充された言語活動のモード。受容・産出・やり取りと並ぶ言語活動の一つで、テキストや概念、コミュニケーションを他者に橋渡しする活動を指す。
通訳・翻訳のような言語間の橋渡しだけでなく、難しい内容をやさしく言い換えて伝える、図表を言葉で説明する、グループの議論を調整するといった同一言語内の活動も含む。
日本語教育の参照枠は、CEFR2001を主に参考にしたため、仲介活動等についての検討を今後の課題としている(令和3年の報告。仲介のCan doは示されていない)。CEFRの「4つ目のモード」として問われやすい新しめの概念で、参照枠が仲介を扱っているとする選択肢には注意。
留学生が日本語で書かれた市役所の案内を読み、まだ日本語が得意でない同じ国の友人に母語で要点を伝える。これは言語の間をつなぐ仲介にあたる。また、日本語の長い説明文を、初級の学習者にも分かるやさしい日本語で言い換えて伝えるのは、同じ言語の中で行う仲介にあたる。
グループで話し合う活動で、一人の学習者が司会になり、かみ合わない二人の発言を「Aさんは時間の話、Bさんは費用の話をしています」と整理して、話し合いを前に進める。グループの議論を調整するこうした活動も仲介に含まれ、CEFR補遺版で記述が広げられた領域である。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。