日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

調音法(ちょうおんほう)

区分5 言語 ・ 日本語教員試験の用語

呼気の妨げ方の種類。日本語の子音は破裂音(閉鎖を作って一気に開放: [p][b][t][d][k][g])、摩擦音(狭めを作ってこすらせる: 「さ」[s]・「し」[ɕ]・「ひ」[ç]・「ふ」[ɸ]・「は」[h])、破擦音(閉鎖のあと摩擦へ移る: 「つ」[ts]・「ち」[tɕ])、鼻音(口を閉じ呼気を鼻へ通す: [m][n][ŋ])、はじき音(舌先で一度はじく: ら行 [ɾ])、接近音(や行・わ行)に分けられる。

ひっかけの中心は破擦音。「つ」「ち」は破裂でも摩擦でもなく、閉鎖から摩擦へ移る一連の動きを一つの音として扱う。「た」と「つ」を同じ破裂音としてしまう選択肢に注意。

ら行がはじき音(弾き音)であることも要点。英語の [l](側面接近音)とも [r] とも別の音であり、学習者がラ行の聞き分け・作り分けに苦労する理由がここにある。

具体例

「つ」が言えずに「ちゅ」や「す」になる学習者には、「た」の構えで舌先を歯茎に当て、離すときに「す」のようにこすらせる、と二段階で示すとよい。閉鎖から摩擦へ移るこの一続きの動きが破擦音で、「つ」[ts] の調音法にあたる。調音法の用語を知っていると、閉鎖が足りないのか、摩擦が足りないのかを見分けて、どこをどう直せばよいかを順序立てて説明できる。

ら行の練習で、学習者が舌先を歯茎に付けたまま「ラー」と伸ばすと、英語の [l] のような音に聞こえる。日本語のら行は舌先で歯茎のあたりを一度軽くはじく音なので、「舌を一瞬だけ当てて離す」と伝える。「だ」と「ら」が混ざる学習者には、舌を当てて止める破裂音と、当ててすぐ離すはじき音の違いとして示す。調音点がほぼ同じでも、妨げ方が違えば別の音になる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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