異文化間的視点の名称 — 日本語教員試験 基礎試験 練習問題(ドリル)
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
文化についての研究や教育の見方のうち、文化と文化が接触する場で何が起きるか、つまり、そこで生じる摩擦や交渉、そこから生まれる変化そのものに目を向ける見方を何というか。
○答えと解説を見る
正解: ② 異文化間的視点
異文化間的視点です。佐藤郡衛は、文化への近づき方を、一つの文化を内側から描く見方、複数の文化を並べて違いを見る見方、そしてこの異文化間的視点の三つに整理しています。違いを並べるだけでは、接触の場で生じる摩擦や交渉、変化そのものは捉えられない、という問題意識から、異文化間教育はこの三つめの見方に立ちます。単一文化的視点は、一つの文化を内側から描く見方、比較文化的視点は、複数の文化を並べて違いを見る見方で、どちらも接触の場で起きることそのものには目を向けません。文化相対主義は、ある文化の基準で他の文化の優劣を判断せず、それぞれの文化をその文脈の中で理解しようとする立場で、文化をどう評価するかにかかわる考え方です。接触の場で何が起きるかを見る視点を指す語ではありません。