新方言は、若い世代ほど使用が多く、共通語にはない形として地域内で新しく発生・拡大している方言形式。井上史雄が提唱し、「じゃん」「うざい」などが例として挙げられる。方言=古くて消えゆくもの、という通念を覆す概念である。
ネオ方言は、伝統方言と共通語が接触した結果、そのどちらでもない中間的な形が生まれたもの。真田信治が提唱し、関西の「けえへん/こやへん」に対する「こーへん」のような形が例とされる。
「新しく生まれて広がっている=新方言」「伝統方言と共通語の混交=ネオ方言」と切り分ける。どちらも方言は衰退するだけでなく変化し続けていることを示す用語で、方言を誤りとして矯正する立場は現在は取られない。
「じゃん」は、もとは首都圏の外の地域で使われていた形が、若い世代を中心に首都圏へ広がったと説明される。共通語の形ではないのに若い人ほど多く使い、主にくだけた場面で使われて、改まった場面では避けられやすい。こうした形が新方言の例として挙げられる。古い方言が消えていくのとは逆に、新しく広がっている点が新方言の特徴である。
関西出身の若い人が、「来ない」を伝統的な方言の「けえへん」とも共通語の「こない」とも違う「こーへん」と言うことがある。否定の「へん」という方言の部分は残しつつ、動詞の部分が共通語の「こ」に近づいている。このような混ざり合った形がネオ方言の例とされる。
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