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正の転移と負の転移(せいのてんいとふのてんい)

区分3 言語と心理 ・ 日本語教員試験の用語

既に持っている言語(多くは母語)の知識が第二言語の学習に影響することを言語転移という。習得を助ける方向に働く場合が正の転移、誤用につながるなど妨げる方向に働く場合が負の転移(母語干渉)である。

漢字圏出身の学習者が初級から読解で有利になるのは正の転移、英語母語話者が「私は行きました、図書館に」のような語順を出すのは負の転移の例。転移は音声・語彙・文法・語用のすべての層で起こる。

ひっかけの定番は「母語の影響はすべて習得を妨げる」「転移は音声にしか起こらない」「上級になれば完全に消える」といった言い切り。いずれも誤り。また、誤用のすべてが母語起因ではなく、学習者に共通して現れる言語内の誤りとの区別も重要である。

関連用語
対照分析仮説 言語間の誤りと言語内の誤り 誤用分析
もっとくわしく: 第二言語習得の理論 — 5つの仮説と学習者のなかで起きていることこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
この用語が出る練習問題
正の転移・負の転移基礎試験 第30問 — 解いて確かめる 正の転移と負の転移応用試験 第22問 — 解いて確かめる
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