語をその出自によって分けた種類。和語(やまとことば: やま・たべる・うつくしい)、漢語(字音で読む語。中国から入った語が中心だが、日本で作られた和製漢語も含む: 学校・電話・勉強)、外来語(漢語以外で、外国語から取り入れた語。主に西洋の言語に由来するが、ラーメン・マージャンのように近世以降に中国語から現地の音に近い形で入った語も外来語とする: ゴム・パン・テレビ)、これらが組み合わさった混種語(消しゴム・歯ブラシ・勉強する・サボる)の4種に分ける。
語種は文体や語感と結びつく。和語は日常的でやわらかく、漢語は改まって抽象的、外来語は新しさを感じさせる(宿・旅館・ホテル)。同じ内容を三通りに言い換えられる重層的な語彙体系は日本語の特徴で、レベル別の語彙選定でも意識される。
「消しゴム」は和語+外来語、「勉強する」は漢語+和語で、どちらも外来語や漢語ではなく混種語である。要素が異なる語種にまたがっていれば混種語と判断する。漢語は中国から入った語が中心だが、日本語の語種分類では外来語とは別に立てる点にも注意。
「きまり」「規則」「ルール」は、どれも守るべき取り決めを指すが、和語・漢語・外来語で語感が違う。学校の話をさせる授業で三つを並べ、どんな場面で使うかを聞くと、日常的でやわらかいか、改まっているか、新しい感じがするかのイメージが分かれる。「はやさ・速度・スピード」「やどや・旅館・ホテル」のような組でも同じ練習ができ、語の選び方で文体が変わることを意識させられる。
「電子レンジ」は漢語の「電子」と外来語の「レンジ」、「生ビール」は和語の「生」と外来語の「ビール」が組み合わさった混種語である。語の一部分だけを見て「外来語だ」と判断しないよう、要素ごとに語種を確かめさせる。語を要素に分けて、それぞれが和語・漢語・外来語のどれかを書き込ませる作業にすると、混種語の判断の手順が身につく。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。