日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

複言語・複文化主義(ふくげんごふくぶんかしゅぎ)

区分4 言語と教育 ・ 日本語教員試験の用語

CEFRの土台にある考え方。一人の個人の中で、複数の言語や文化の経験が(たとえ部分的でも)共存し、互いに関連し合って一つの複合的な能力を成している、という捉え方。部分的な能力も肯定的に評価する。

社会の中に複数の言語が並存していることを指す多言語主義(マルチリンガリズム)との区別が最重要。複言語主義(プルリリンガリズム)は個人の側に注目する概念である。

「複言語主義=社会の多言語状態」と入れ替える選択肢に注意。

具体例

タイ語が母語で、英語は仕事のメールが書ける程度、日本語は日常会話ができ、中国語は漢字の意味がなんとなく分かる、という学習者がいるとする。複言語主義では、これらを別々の不完全な能力とは見ず、一人の中で互いに関連し合う一つの能力として捉える。日本語の漢字語の意味を推測するときに中国語の知識が役立つのは、その表れといえる。

教室で学習者が日本語の語を思い出せず、母語や英語で一言補ってから日本語に戻ることがある。これを「日本語だけで話せなかった失敗」とだけ見るのではなく、持っている言語の資源を使ってやり取りを続けている姿と見るのが、複言語・複文化主義の立場である。

混同しやすい語との違い
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