授業における著作物の利用 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第48問 / 60
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
教師Bは、市販教科書1冊を全ページコピーして学生全員に配布し、さらにそのPDFを誰でも見られる学校のウェブサイトに掲載しようと考えている。「教育目的だから問題ない」というのがBの言い分である。
著作権の観点からの説明として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 授業の過程で認められる複製には「必要と認められる限度」「著作権者の利益を不当に害しない」という条件があり、教科書全冊の複製配布や誰でも見られるウェブ公開はこれを超える
著作権法35条は授業の過程における必要限度の複製等を認めますが、教科書を丸ごと複製して配布すれば購入の代替となり「著作権者の利益を不当に害する」ため認められません。誰でも見られるウェブ掲載は授業の範囲を超えた公衆送信であり、これも許諾が必要です(授業目的の限定的な公衆送信には授業目的公衆送信補償金制度があります)。出典明記は引用の要件の一つにすぎず、あらゆる利用を適法にする免罪符ではありません。