言語権の名称 — 日本語教員試験 基礎試験 練習問題(ドリル)
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
自分の言語を使い、次の世代に受け継ぎ、その言語で教育や行政、司法のサービスを受けること、あわせて社会の主要な言語を学んで社会に参加することを、保障されるべきものとして捉えた概念を何というか。
○答えと解説を見る
正解: ④ 言語権
言語権です。言語的人権とも呼ばれ、基本的人権の一部として位置づける考え方です。内容は大きく二つで、母語を使い、受け継ぎ、母語で学ぶ母語への権利と、社会の主要な言語を学び、それによって社会に参加する主要言語への権利です。二つは対立するものではなく、どちらか一方を選ぶものでもありません。言語政策は、国や自治体などが、社会の中で言語をどう扱うかについて行う意図的な介入で、言語権は、その介入を受ける側から見た概念です。複言語主義は、一人の個人の中で複数の言語や文化の経験が関連し合い、一つの複合的な能力を成しているという捉え方、継承語は、移住先で育つ子どもが親や祖父母の世代から受け継ぐ言語で、どちらも権利を指す語ではありません。