「ドアがあけました」「電気を消えて」の誤り — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第53問(基本60問)
次の学習者の産出例・質問を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
学習者は、誰も触れていないドアが風で自然に開いたのを見て、「あ、ドアがあけました」と言った。また、相手に電気を消すよう頼むときには、「すみません、電気を消えてください」と言った。同じような言い方が繰り返し現れる。
この誤りの説明として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ② 自動詞と他動詞の選び方と、「が」「を」の組合せがずれている
この問題のテーマ:自動詞と他動詞の混同
日本語には「開く−開ける」「消える−消す」のような自動詞・他動詞の対があります。「ドアが開く」「電気が消える」は変化する物を「が」で主語にし、「ドアを開ける」「電気を消す」は働きかけの対象を「を」で目的語にします。この学習者は、ドアが自然に開いたことを述べる場面で「ドアが」に他動詞「あけました」を組み合わせ、消灯を依頼する場面で「電気を」に自動詞「消えて」を組み合わせています。他動詞の文でも動作をする人は「私が」のように「が」で表せ、自動詞にも「道を歩く」のように移動の範囲を示す「を」が付くことがあるので、「自動詞=が・他動詞=を」と単純化せず、動詞の対と助詞をセットで導入していく指導が考えられます。