聴解の前作業 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第40問 / 60
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
聴解の授業で、教師が前置きなしに音声を流して設問に答えさせたところ、多くの学習者が「速すぎて何も聞き取れなかった」と自信を失ってしまった。
授業の改善案として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 聞く前に場面や話題について予測させ、鍵となる語彙を確認する「前作業」を行い、聞く目的を与えてから聞かせる
聴解指導は前作業(プリタスク)→本作業→後作業の流れで設計します。前作業で背景知識(スキーマ)を活性化し、「何を聞き取るか」という目的を与えると、文脈から意味を予測するトップダウン処理が働いて理解が大きく変わります。スクリプトの全訳を先に渡すと「聞いて分かる」練習が消えてしまい、目的のない繰り返し再生は苦痛なだけになりがちです。大意聴取と詳細聴取を目的に応じて使い分けさせることも重要です。